外国人留学生採用の“今”を伝えるリュウカツニュースVol.5

理工系外国人留学生の人材紹介を強みとする株式会社オリジネーターが運営する「リュウカツ®」は、2006年の事業開始以来、日本企業のグローバル化をサポートしております。『リュウカツニュース』は、外国人留学生の日本における採用動向などを伝えるレポートです。Vol.5では、「リュウカツ®」登録者の内定獲得者データ(2020年入社)を集計・分析し、さらにコロナ禍での企業の採用活動についても解説いたします。

外国人留学生採用トレンド (株式会社オリジネーター調べ)
● 2020年入社(2019年度)
「リュウカツ®」内定先トップはメーカーが51.5%、内定獲得者の半数以上が大学院卒
● 2021年入社(2020年度)
売り手市場から一変、春以降は企業の選考活動が滞るケースが目立ち、就活に大きな影響が…
一方、メーカーやIT企業、専門商社などの理工系人材への採用意欲は高く、ほぼ例年並み
● 2022年入社(2021年度)
オンラインを基軸とした夏冬のインターンシップや採用活動を検討している企業が多数!
海外大生採用を行ってきた企業も、一部は国内留学生採用に変更

 

  • 「リュウカツ®」登録者の増加と理工系人材のニーズ

「リュウカツ®」の登録者数は現在、約95ヵ国・地域から約13,000人の留学生が登録し、2010年の約5,000人から約2.6倍に増えています。特に理工系人材に注力しており、「理系」(31%)と「文系・理系両方」(18%)を合わせると約50%に上ります。これは、日本にいる外国人留学生全体に占める理系比率(2018年JASSO発表データ)を大きく上回っており、「リュウカツ®」の特徴と言えます。さらに理系専攻の登録者の詳細を見ると、「機械・電気」(36%)と「IT・情報工学」(29%)で65%と7割近くを占めています。電気制御系の人材は日本人でも不足しており、外国人留学生や高度外国人材など、新卒・中途問わずニーズが高まっています。

経済産業省の「産業振興に寄与する理工系人材の需給実態等調査」(2018年発表)の企業アンケートによると、5年後に技術者が不足すると予測される分野として、機械工学(12.4%)、電力(7.5%)、通信・ネットワーク(5.8%)、ハード・ソフトプログラム系(5.7%)が挙げられています(複数回答)。その理由として、「他社が当該分野の採用数を増やしているため」(53.4%)が最も多く、次いで「業界や自社に対する学生認知が低く、応募が集まらず採用に至らないため」(43.2%)、「当該分野を学んでいる学生数が少ないため」(23.4%)となり、理系人材の確保が年々難しくなることが考えられます(複数回答)。

  • 「リュウカツ®」登録者の内定獲得について(2020年入社)

1. 2020年入社の理工系留学生は238人! 人気業種はメーカー、IT・コンサルティング
「リュウカツ®」登録者の増加とともに内定獲得者数※も増え、2020年入社の理工系留学生は238人となりました。理工系留学生の内定先企業を業種別に見ると、「メーカー」が51.3%と約半数を占め、次いで「IT・コンサルティング」が19.3%という結果に。昨年の調査では、「採用充足率が低いIT業界では、今後ますます専門性の高い理工系留学生の採用が広がる見込み」とレポートいたしましたが、その傾向は高まっているようです。
※内定獲得者数…「リュウカツ®」登録者のうち、当社の就活サポートを通じて内定を獲得した留学生の数

内定先企業の例:
非鉄金属・産業機械の大手メーカー、産業フィルターの専門メーカー、総合情報サービス企業、アルミニウム総合メーカー、自動車・電子機器製品の製造販売企業、電気機器メーカー、電気通信会社、不動産総合マネジメント会社 など

 

2. 内定獲得した理工系留学生の半数以上が大学院卒!
内定を獲得した理工系留学生の出身国・地域を見てみると、中国が最も多く、4割以上(42.4%)に。次いで、マレーシアが26.9%、ベトナムが9.2%と続きます。東南アジア(マレーシア・ベトナム・タイ)の合計は39.9%となっており、近年、日系企業が東南アジア地域への拠点拡大をしている状況を受け、同地域出身者の採用ニーズも高いことがうかがえます。 在籍教育機関を見てみると、大学院(修士)が半数以上(52.1%)を占め、高学歴な学生が多いことがわかります。大学(学部)も35.2%と高く、合わせると約9割(87.3%)になります。

  • 【就活サポートの現場から】 株式会社オリジネーター 取締役 専務執行役員 工藤尚美

2020年入社(2019年度)は、企業のグローバル化や多様性の進展により、外国人留学生の採用が活性化し、誰もが知る有名企業や大企業だけでなく、中小企業においても、優秀な外国人材の採用が広がりました。大学側も、留学生向けの就職支援に本腰を入れる学校が増加し、留学生も早期から情報を入手できるようになりました。東アジアの留学生を中心に、日本人学生と同じスケジュールで早期に動き、内定を複数社獲得、内定辞退をするケースも増え、優秀な外国人材はより売り手市場になりました。
2021年入社(2020年度)も同様に売り手市場が続いていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大による未曾有の事態となり、春からは企業の選考活動が滞るケースが目立ち、就活生にも大きな影響を及ぼしています。外国人留学生だけでなく、日本人学生にとっても困難な状況が続いていますが、そのような中でもメーカーやIT企業、専門商社などの理工系人材への採用意欲は高く、「リュウカツ®」への引き合いも、ほぼ昨年度並みと言えます。
2022年入社(2021年度)に関しては、オンラインを基軸とした夏冬のインターンシップや採用活動を検討している企業が多く、また、これまで海外大生採用(グローバル採用)を行ってきた企業も、新型コロナウイルスによる入国制限を背景に、一部を国内留学生採用に切り替える動きが見られます。こういった事例をはじめ、当社のクライアントの中には、理工系の高い専門性があれば、日本語スキルにこだわらず採用したいという企業も少なくありません。

 

 

 

*「リュウカツ®」の特長
1. 理系専攻の学生が多い! 

機電系を中心とした理系専攻が多く、人工知能・ロボティクスなどに代表する最先端研究を行う学生も登録
2. 日本語力が高い学部・学院生が多い!
70%以上がN2以上の高い日本語力、約3/4が学部・学院生
3. 約95ヵ国・地域からの多様な留学生!
母国で選抜された優秀人材、文科省・財団の奨学金取得者、国費留学生とのネットワークを強化

*「リュウカツニュース」バックナンバー
Vol.1 「外国人留学生の採用トレンド」(19年6月発行)
https://originator.co.jp/ryukatsu-news-vol1/
Vol.2 「グローバル採用の外国籍人材に必要な日本語レベルと教育のポイント」(19年9月発行)
ttps://originator.co.jp/ryukatsu-news-vol2/
Vol.3 「日本の企業で働く外国人社員、来春から働く外国人留学生のホンネ」(19年10月発行)
https://originator.co.jp/ryukatsu-news-vol3/
Vol.4 「留学生の採用から定着・活用に成功している企業が、取り組んでいることとは?」(20年3月発行)
https://originator.co.jp/ryukatsu-news-vol4/

<会社概要> 株式会社オリジネーターhttps://originator.co.jp/
[代表者] 代表取締役 長谷部 裕樹  [設立] 2001年12月  [資本金] 1,000万円
[所在地] 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-19-12 monparte北参道6階
[主な事業内容] 外国人材採用支援事業 『リュウカツ®』https://www.ryugakusei.com/
[事業許可] 有料職業紹介事業許可番号 13-ユ-300900
一般労働者派遣事業許可番号 般13-ユ-302460